「自分を大切にする」とは具体的にどういうことか、数年前までずっと分からないままでした。
数年前までは、ただ自分の意思を尊重して、自分の好きなように生きることだと思っていました。
当時はまだ親や世間に評価される生き方を優先し、自分の心と体を犠牲にしていたので、そう考えていたのかもしれません。
それが30代以降、「自分を大切にするとは、こういうことなのかな」と、少しずつ分かってきた気がします。
それは、自分のあらゆる面を認めたり肯定したりして、愛すること ではないかと。
例えば、
- 日常生活で失敗しても、たまにはある
- 仕事で失敗しても、それも自分の一面である
という風に、否定したり拒否したくなる面であっても、自分の大切な一部分だと受け入れ、愛することが、自分を大切にすることだと思うのです。
これまで、仕事で失敗するとそれを自分の一面だと認めることができず、
完璧にできて当たり前、完璧にできない自分は無能、完璧にできない自分は仕事ができないなどと自分を責め続けて、
見たくない自分の一部分には目を背け、自己否定して、自分の存在への信頼感を失わせてきました。
そうやって自分を追い詰めることで、プレッシャーをかけて仕事をしてきたのです。
確かに、日本社会は失敗やミスへの許容度が他国より低い場合が多いようですが…
それでも、完璧でない自分を受け入れられるかどうかは自分次第。
他人からいくら非難されても、
失敗しても自分には価値がある
という意識を持ち続けることはできると思います。
数年前までは、親や周囲の人から大切された感覚がなければ、自分を大切にすることはできないと考えていましたが…
自分だけは自分に価値があると思うこと
自分のもつ全ての面(プラス面、±0面、マイナス面)を認めて肯定し、愛すること
ことができれば、自分を大切にできるようになる気がします。
言うのは簡単ですが行うのは難しいことで、時間はかかると感じていますが…
そう思える人的環境を選びながら生活していこうと思っています。