自分を必死に励まして乗り越えてきた

以前、ある業界での経験が他の人よりも長かったことで、人を管理する立場になったことがありました。

当時のことを思い出すと、常に「この判断でいいのだろうか?」と不安に思いながらも、誰にも助けを求めることができず仕事を進めていた記憶があります。

あんなプレッシャーのかかる忙しい日々は二度と経験したくありませんが……

当時は今より若かったこともあってか勘が働き、少ないながらもそれまでの人脈も活きて、運が良かったのか何とか1つ1つ遂行させることができました。

ただ一度、激務が続いたときにミスをして、部下からの信頼を失いかけたことがあり…

それ以降、現場全体のパフォーマンスを下げないために、どれだけ忙しくてもどれだけ疲労が蓄積していても、完璧に仕事をすることを自分に課していました。

ただ、誰にも助けを求めることができない状況だったので、その度に不安で弱気になっていて…

「今日もトラブルが起きていたらどうしよう…」「私に解決できるのか…」等々よく考えていた記憶。

そんな不安で弱気な自分を、どうにか奮い立たせて職場へ向かわせるために、毎日必死で自分を励ましていました。

職場で弱い姿を見せたり、弱音を吐いたりできるような時間的精神的余裕がなかったのもありますが、

とにかく自分を励まし、自分を責めずに味方になり、日々を乗り越えていくしかなかったのだろうと思います…

そんな苦しみや自分に対する励ましが報われたのか、そのうち同業他社の業績とは裏腹に、本社も取引先も驚く凄まじい業績が上がるように。

その業績の上がり具合には自分でも仰天しましたが、もっと仰天したのは本社や取引先、上司の態度の手の平返し…

良い意味で、「結果が出ていれば、誰も文句は言えない」という現実を目の当たりに。

しかしながら、中間管理職という立場上たいして給与は変わらず、しかも忙しさが増しているにもかかわらず人員増加してくれない会社…

そんなことが続いて力尽きて退職してしまったのですが、あのとき孤独で不安で弱気だった自分を必死に励まし続けたことは、その後に活きている気がします。

たかだか十数年ですが、自分を励ましつつ辛抱しながら働いてきた日々を思い返すと、、、

「あの頃にだけは戻りたくない」という期間のおかげで今の自分があるのも確かなので、そういう意味では感謝したい気持ちもあります。

ただ、自分に合わない仕事をいくら無理してやっても、それは相性の悪い人間を引き寄せたり、自分の心身を壊したりするケースが多い気がするので……

可能な限り、自分の気質や適性に合った仕事を選ぶ必要がある、と今は強く思っています。

その上で、自分を励ましながら仕事に取り組んだほうが、ラクに生きられるのではないかと考えています。

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