精神的に自立していない人は、他人と対立したときに対処する術を持っていないそうです。
そのため、「嫌われたくない」「良く思われたい」という目先のことしか考えられず、対立・対決すべき場面でも対立・対決を避けてしまうことが多いそうです。
「対決する」ことは「解決する手段」であるにも関わらず、対決を恐れてしまうのです。
対立すべき相手に服従してしまう
嫌われることや対立・対決することを恐れていると、徐々に周囲への服従が当たり前になっていきます。
そうやって服従することが当たり前になるにつれて、相手に心理的に支配された状態になります。
同時に、相手に対する本音を抑えることで相手への憎しみが蓄積していきますが、それは自分に対する無価値感を増幅させます。
そして、服従している相手に対して心理的に依存するようになると、相手にどんな理不尽なことをされても拒否できなくなってしまいます。
対立や対決を恐れて生きてきた
自立してない人にとって、嫌われることや対立・対決することは大量のエネルギーを消耗します。
時には、対決する前からエネルギーを消耗していることさえあります。
そうなってしまう原因は、多くの場合、長い間、嫌われることや対立・対決することを恐れて生きてきたからだと思います。
幼少期から劣悪な人間環境で育った場合、嫌われることや対立・対決することを酷く恐れる習慣が付いてしまうため、年を重ねてからもそれらを避けてしまうのです。
特に、自分の立場が弱い場合や自分で自分の守り方が分からない場合は、立場の強い相手に嫌われるのが怖く、
「嫌われないように」「対立・対決をしないように」生きてしまうのかもしれません。
ただ、それが社会に出てからも続くと、劣悪な相手から支配される人間関係を、自ら築いて苦しむ可能性が高くなります。
対立や対決を恐れず戦う
しかし、対立・対決を恐れていては、いつまで経っても精神的に自立できません。
それだけでなく、仕事よりも自分の心の安定を優先しているようでは、仕事で結果を出すことも難しいかもしれません。
社会で生きていくためには、戦わなければならないからです。
それが自分と向き合うことであり、自分から逃げないことだと認識しています。
そうやってしんどいながらも、1日1日戦っていけば、少しずつ強くなり、精神的自立へと近づいていくはずです。
辛くても苦しくても、1日1日戦っていれば、精神的に強くなっている自分が見えてくる気がします。
そして、精神的に自立して自分を信頼できるようになれば、嫌われること、対立・対決を恐れること、劣悪な人間に支配されること、も徐々になくなっていく可能性が高いです。
自立すると付き合う人も変わる
自分の弱さと戦って強くなり、精神的に自立することは、ものすごい量のエネルギーを消耗します。
それは無意識の間に、過去の辛く苦しい経験に1つ1つ向き合っているからだと思います。
が、それを乗り越えて精神的に自立できれば、それまでの自分とは違う人間になるだけでなく、付き合う人間も、目に入ってくる景色も変わってきます。
せっかく生きているのだから、好きな人生を歩みたいと思うのは誰でも同じです。
でも戦わなければ、利用され・搾取され続ける社会でもあるのです。
長い間、戦う気持ちを持つという概念すらありませんでしたが、今は自分の好きな人生を歩むために日々戦う生活です。