5月の9点差逆転負け試合と8月のサヨナラ3連敗の試合後の違い

優勝掲載スポーツ紙の記事の1つに、5月6日の甲子園で行われた阪神戦で、まさかの9点差をひっくり返された試合後の様子が記載されたものがありました。

「勝手にしろ」「守りにくい」「こんなんじゃ、優勝は無理だ」「何点とれば勝てるんだ」という言葉が3塁側のカープベンチで飛び交ったというもの…

守りやすいテンポを求める野手陣と、どうやっても失点を防ぎたい投手陣の衝突が、コーチも含めて起こっていたといいます。

宿舎に戻って涙を流す主力選手もいたそうで、あの夜のことを語りたがらない選手が今も多くいるそうです…

ただ、そのとき緒方はあえて言葉を飲みこんだという。「負けて慌てても遅い。そこまでの過程のなかでやれることはやった。」と。

そして、選手に植え付けてきた意識・成長を信じたそうです。監督の選手を信じる姿勢が選手に伝わったのか、その後選手が動き始めます。

投手と野手を交えて、時間をかけた話し合いが続いたそうです、もちろん空気は重く、野手側の力が強いため暗黒時代のような雰囲気が漂い始める可能性さえあったそうです。

ゆえに、言葉をぶつけ合うのではなく、言葉を交わすことに。

昨年優勝できたのはなぜか。優勝に必要なものは何か。

そのうちに、勝利数が順調に増えることも投手と野手の結束力を後押ししたみたいです。

だからこそ、8月DeNA戦でまさかのサヨナラ3連敗を期したときも、初戦の雰囲気も悪くなかったらしい…まぁファンからすると悪夢ですが(笑)

投手陣同士が謝り合い、そこに野手が集まり、次の試合へ向けて進む姿勢がある。

今季は昨季とは異なり、開幕当初から他球団から徹底的に研究され尽くされており、勢いで勝てた昨年よりも勝利するのが容易でなかった感覚が強いです。

その中で今季優勝できたのは、個々の力が大きくなったことだけでなく、投手と野手の結束力が高まり、チーム全員で1つの目標に向かう姿勢ができたからだと思います。

もちろん、そこには若い選手だけでなく、新井さんや石原というベテラン、暗黒時代をモロに知る天谷や小窪の存在も大きいと思います。

”あんな時代には戻りたくない”

新井さんは特にその気持ちを強くもっていたはずで、見えない部分で色々と暗躍していたでしょうね。若手の成長を監督とは別視点で見守るベテランの存在の大きさ。

優秀な若手選手がいなければ2連覇は無かったわけですが、そこまでの道のりは一筋縄ではない、今後日本一を目指すのに相応しいものだったのかもしれません。

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