野村祐輔―黒田のおかげで取り戻せた自信

昨年25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた広島東洋カープ。黒田やジョンソンと同じようにチームの主力投手としてその優勝へ貢献したのが、野村祐輔です。

昨年は、16勝3敗という成績を残し、最多勝と最高勝率などのタイトルを獲得するなど、リーグ優勝の立役者の1人でもありました。

野村投手といえば、岡山県出身で広島広陵高校時代に現巨人捕手・小林誠司とバッテリーを組んでいたことでも有名です。

高校時代から知っていた黒田

明治大学在学中にも数々の記録を塗り替え、現巨人投手・菅野智之とともに注目されていた、ノムスケ。

ちなみに、黒田との出会いは大学時代です。

ノムスケが明大のアメリカ・アリゾナでのキャンプ中、アリゾナにいる野村の存在を知った黒田がそのキャンプ地までわざわざ足を運び、野村に声をかけたのです。

そして、「広島で会おう」と握手を求めたというのだから驚きです。

どうやら黒田は、広陵高校時代に甲子園で活躍したノムスケの顔を知っていたらしいのですが、一同は恐縮し、ノムスケは感激のあまり両手で手を握り返すしかできなかったといいます。そりゃそうでしょう(笑)

当時はまさか、その後実際に黒田と日本で、カープのユニフォームを着て一緒にプレーできることになるとは、想像だにしなかったことでしょう。

スランプに陥り、自信を失う

大学卒業後、ドラフト1位でカープに入団したノムスケは、1年目から9勝11敗・防御率1.98と非常に高い成績を残し、新人王まで獲得します。

2年目も12勝を挙げて、チームの勝利に非常に貢献する投手でした。が、3年目以降スランプに陥り、本来持っていた自信を徐々に失っていきます。

そんな年が2年ほど続いた頃、黒田が帰国し、マエケンが渡米するという、チーム内での投手環境の変化が起きます。

それまでは、マエケンがカープの絶対的エースとして君臨していたわけです。

が、その絶対的エースが不在になった2016年シーズン、ノムスケは劇的な復活を遂げることになるのです。

黒田からの助言で蘇った野村

その裏には、帰国した黒田からの的確な助言がありました。

黒田はノムスケのことを高校時代から目をかけていた節がありますが、それはノムスケの才能を見抜いていたからでしょう。

スランプに陥るノムスケに対し、黒田は、マウンド上のプレートに立つ位置を三塁側に近い方から一塁側に近い方に変えること、そして「苦しくなったら内角を攻めろ」とアドバイスします。

コントロールの良くない投手にはそんな助言は出来ませんが、コントロールが良いノムスケだからこそ効いた助言だったでしょう。

その後も、黒田はノムスケが投げる試合を観ては、多くの助言を重ねていきます。

黒田大好きな野村

それは技術面だけでなく精神面でも同様で、「シーズンは長いので、調子が落ちるときがある。でも調子の波はあっても、心の波は作るな」など、ノムスケに惜しみなく助言していきます。

もしかすると、黒田はノムスケのことを息子のように思っていたのかもしれませんね。

そうした黒田という精神的な支えと、的確な多くの助言により、ノムスケは昨年見事復活しました!昨シーズン終了後には、「今後はお前が引っ張っていけ」と黒田からメッセージを託されています。

結婚したいほど黒田が好きというノムスケは、野球だけでなく人生における助言も求めているようです(笑)

そんな黒田と師弟関係のようなノムスケですが、今シーズンは真価が問われる年。

カープが33年ぶりの日本一を達成するには、ノムスケの活躍が欠かせません。今シーズンも、素晴らしい成績でチームの勝利に貢献することを期待しています!!!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加